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2013年3月

2013年3月23日 (土)

荒野の500円硬貨

こないだ晩飯にそばを食った日に思い出した。オレのオヤジもそば好きで、外ではいつも、盛りそば2枚。今のオレより年は若かった。
オヤジは映画が好きで、だけど無駄なカネは使わねえ世代だから、もっぱらテレビの洋画劇場だ。オレがガキの頃は週に5回はテレビで映画をやってたから、ほとんど毎日が映画三昧さ。テレビは一家に1台しかねえ。チャンネル権はオヤジ。もちろんビデオもねえ時代ぇだ。番組終わりに予告を見て、オヤジが嬉しそうに「おーっ!」と声を上げた。イタリア製の西部劇、マカロニウェスタンってやつだ。親の一挙手一投足が多感な少年に与える影響力はデカくて、オレはけっきょくマカロニウェスタンから人生を教わったようなもんだ。「マカロニウェスタンってなんだ?」って?オレは説明なんて野暮なことはしねぇ。


言わずと知れたマカロニ代表作「続・荒野の用心棒」。ブームのきっかけは「荒野の用心棒」(セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演)だが、ガンマンのお手本はこっちの「続・荒野の用心棒」(原題「DJANGO」セルジオ・コルブッチ監督、フランコ・ネロ主演)だ。教科書に載るとしたら断然こっちの方だ。
町の2大勢力を敵にまわす流れ者ジャンゴ(フランコ・ネロ)。凄絶なリンチで両手を潰されるが、墓場の十字架を拳銃の支えにして敵と戦うジャンゴに不屈の精神を学んだ。

マカロニウェスタンについては、また今度ゆっくり話すとして、そばを食った何時間か前に話を戻すとしよう。

この日は仕事が早く終わったから、帰りに晩飯の材料を調達しに、ダイエー系のスーパー「グルメシティ」に寄った。平日は帰りが遅ぇから「晩飯はいらねえ」って女房に言ってるからな。この店はレジを通るとき、カゴをグレーから赤に変えるんだ。客を信用してねえのさ。泥棒が多い世の中だからそれでいい。
まずは生鮮品売り場の地下へ直行だ。合鴨肉は棚出し2日目で半額になる。だがそれでも国産鶏もも肉の倍の値段だ。保留にしよう。いや、どこにライバルがいねえとも限らねえ。一応カゴに入れておくか。いらなかったら後で戻しゃあいい。おっと、台湾産ハマグリも半額か。国産鶏もも肉の3分の2の値段だ。ハマグリに関してオレは台湾産だろうが中国産だろうがかまわねえ。だけどハマグリは以外と足が早ぇ。正価品と比べてパックの中の汁が多けりゃ死貝が何個か混ざってて半額でも買う意味がねえ。やはりこれは微妙に汁が多い。やめておこう。白ネギと二八の乾麺でも買って「鴨南蛮」にでもするか。たまにゃ贅沢もいいだろう。
地下から階段で、菓子・惣菜売り場の1階に上がったところに小さな平場がある。クリスマスとかバレンタインデーに菓子を売るためのイベントスペースだ。ときにはスマホのキャンペーンもやるが、いつもたいして人が集まらねえ。企画担当者の営業努力が足りねえんだろう。最近はイベント事がねえから、廉価版のCDとDVDがゴチャっと置いてある。大体こんなとこには、スティーブン・セガール主演作品が最低1本はある。役者が廉価版だ。しかし相変わらず売る気が感じられねえなあ。まあ、売る気があろうが無かろうが、オレは見てえもんは見る。元々この店に入ったときからこの売り場が気になっていたのさ。ゴミの山から宝が見つかることだってあるからな。おっと早速「さすらいの1匹狼」「ハチェット無頼」「さいはての用心棒」、フッフッフ、ゴミの山からマカロニ3作品も発掘だ。オレは迷わず「さすらいの1匹狼」をグレーのカゴに投げ込んだ。1本たったの500円だ。

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